シニア起業のこと



会社を退職した男性の方から起業したけど仕事がこない、という相談を受けることもあります。
もしくは、仕事ください!という相談。



経歴を聞くと、それはそれは立派な経歴です。

有名な企業で部長、役員だったとか、
部下が何百人もいたとか、
仕事しながら行政書士とか社会保険労務士とか取得したとか。


以下、相談者との会話(かなりボカして書いてます)

「いや〜、立派なご経歴ですねぇ」

「資格もあるので、コンサルタントとか経歴を生かしたいのです」

「そうですよね、確かに」

「とはいえ、前のような激務は辛いですし、もう無理も効かないから週3日くらいで」

「なるほど、そんなにお仕事は大変だったんですね」

「半年前に定年を迎えたのですが、その後妻と旅行に行ったりのんびりしてたんですよ」

「いいですねぇ。理想のご夫婦ですね」

「旅行ばかり行くのもどうかと思いますので、行政書士として開業したんです。ウン十万も払ってホームページも作ったのですが問い合わせも全くないのです。どうしたら仕事をもらえるんですかねぇ」

「えーと。。。」

いろんな意味でアウトなんです。



アウトその1  週3日と言ってる時点でアウト
この数年、30代、40代のフリーのコンサルタントが増加してます。
彼らは週7日で働くことを厭いません。というか、絶対に断らない。家族を抱えて後がないからそれは必死。
そんな彼らとガチンコ対決するのが起業の世界。
よっぽど素晴らしい経歴があるとか、特殊技能があれば別ですが、国家資格程度では難しいのです。


アウトその2   定年後、半年休んだのはアウト
起業を考えるのなら、まずは挨拶回りからでしょう。
フリーになったら相手にしてくれなかった、という話もありますが、一方で仕事を回してくれたり、お客様を紹介してくれる方も多いのです。
半年も経つとこれまでのお客様はたいてい忘れてます。


アウトその3   ホームページで問い合わせが来ると思ってる時点でアウト
補助金や助成金の書類作成などで問い合わせは来ますが、コンサルタントの場合は口コミ、ご紹介がベスト。
良いお客様をご紹介してくれます。が、その前に紹介者と繋がらなくてはなりません。

残念なことに、シニアのコンサルタントはクライアントから敬遠されることが多いのです。
パソコンが使えず資料の作成ができないとか、
上から目線で自分の考えを押し付けたので会社が怒ったとか。

というか、仕事を斡旋する方は40から50代の方が主なので、コントロールできないのが一番イヤなんですけどね。


この場合の対策は、仕事をあっせんしてくれそうな集団(国家資格なら各都道府県ごとに社団法人あり)や、有名な先生について、報酬を考えずに貢献することから始めることです。
PRはせず、雑務をいとわず働くことから。
変にお客様扱いする必要はありませんが、上からの物言いは絶対にアウト。

周りからこの方なら一緒に仕事しても良いな、と思ってもらえるかどうかがスタートなのです。